【地下空気浄化(VOC)】
 
●地下空気浄化井構造
 汚染した地下空気を回収するための井戸を設置します。井戸は、多機能構造となっており、清浄空気の圧入、汚染地下空気の浄化、地下空気のモニタリングをひとつの井戸で実施することができます。
 

 
●地下空気圧入・回収配管
 圧入と回収の配管ラインを設置し、モニタリングによる汚染濃度変化に基づいて最も効率よく浄化できるように、各井戸からの圧入・回収量をバブル調整します。
 
 
●地下空気浄化処理施設
 汚染した地下空気は気液分離槽で水分を除去してから、活性炭槽でVOCガスを吸着除去して大気中に放散します。水は曝気装置で基準適合までVOCを気化除去し放流します。
 清浄空気の圧入と汚染地下空気の回収により、次第に地層汚染や浅部地下水の汚染の濃度も低下します。
 
 
●地下空気モニタリング
 地下空気の汚染濃度変化をモニタリングするため、地下空気を採取し分析します。また、圧入・回収中の地下空気圧の計測も実施します。


 
【地下水浄化】
 
●地下水場水井構造
 汚染地下水を揚水するための井戸を設置します。
 井戸仕上げにおいて、スクリーンの周囲には硅砂を充填し目詰まりを防ぐと共に、帯水層を区分し汚染を不用意に拡散させないために上部はベントナイトで遮水し、さらに十分なセメンチングを実施します。
 帯水層区分や井戸の遮水性が不完全では、観測井を通じて汚染が深部に拡散します。
 
 
●地下水揚水設備
 汚染地下水を適正揚水量で連続して汲み上げ、中継タンクを経由して地下水浄化処理装置に送水します。また、井戸内水位センサーを設置し渇水時は自動入・切運転を実施します。
 
Astec-VU型
(処理能力4.2m3/ 時、
TCE濃度12mg/L→0.03 mg/L(環境基準)、
L3,900×W2,000 mm×H3,400 mm)
 
 
●地下水浄化処理装置(VOC)
◇低・高濃度汚染地下水から土壌ガスまで、汚染状況にマッチした装置の設計提供が可能なため、設置スペース・装置仕様に無駄がありません。
◇驚異的な曝気力を持ったスパイラルエアレーションシステムが、地下水中VOCの高度処理を実現しました。
◇薬剤は一切使用せず運転管理が容易で基本的にメンテナンスフリーのため、トータルコストが低く抑えられます。
 
 
●地下水浄化処理装置(重金属等)
 重金属汚染地下水は、水処処理装置によって重金属を水中から分離回収し、基準適合まで浄化して放流します。
 
 
●地下水モニタリング
 定期的に揚水された地下水を分析し、地下水の汚染濃度変化をモニタリングします。また、各揚水井・観測井の水位変化も併せてモニタリングします。

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